獨協医科大 医師に寄る精子バンク
獨協医科大の医師が精子バンクを立ち上げる様です。
精子がない病気などで不妊のカップルに対しては、第三者から提供された精子を使った不妊治療が行われています。この治療を安全に進めようと、獨協医科大学の医師らが6月、国内初となる精子バンクを立ち上げ、提供者を募集することになりました。
募集は、20歳から40歳までの治療に理解のある国内の医療関係者などに限定し、感染症の検査を行ったうえで妊娠する確率が高いとみられる精子を選んで、治療施設に送るとしています。
バンクを設立する岡田弘特任教授は「SNSなどで取り引きするケースが急増しているとみられるが、感染症の検査が行われていないなど問題が多い。バンクを作ることで適切な治療を受けられる患者を増やしたい」と話していて、年間500件の提供を目指すとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210525/k10013049521000.html
新たなバンクは、独協医大を運営する学校法人の関連会社が出資する「みらい生命研究所」(埼玉県)。岡田弘・独協医大特任教授が社長を務め、大学は直接運営はしない。
バンクは提供者から集めた精子を凍結し、個人情報とともに保管する。AIDを行う12の登録医療機関に1件あたり15万円程度で提供し、凍結料や保管料などにあてる方針だ。この費用は、不妊夫婦が治療費とともに医療機関に支払う。
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210524-OYT1T50192/
SNS等での精子提供の信頼性はドナー個人に寄るところが大きく、ドナーの個人情報や感染症の有無なども全て嘘かもしれません。
そういった点で公的医療機関の精子バンクはその様な事を心配する必要はなく、可能であればそちらから受けられた方が良いと思います。
個人的に厳しいかなと思うところは
- 年間500組目標は少ない(実際に受けられるのは100組ぐらいでしょうか)
- 法律上の婚姻関係のある夫婦を対象としているので未婚女性は対象外
- 不妊治療費とは別に精子バンク費15万円がかかるのでトータルでは一回につき数十万円かかる(条件次第で助成金が降りると思います)
ですが、金銭的、時間的に余裕のある夫婦であれば良い選択肢だと思います。
岡田弘・独協医大特任教授が社長を務める「みらい生命研究所」から精子提供を受け、AIDを行える登録医療機関ですが、
- 宮城県 京野アートクリニック仙台
- 千葉県 東京歯科大学市川総合病院
- 東京都 クリニック飯塚
- 東京都 はらメディカルクリニック
- 東京都 慶應義塾大学
- 東京都 京野アートクリニック高輪
- 新潟県 木戸病院
- 新潟県 川産婦人科クリニック
- 大阪府 西川婦人科内科クリニック
- 大阪府 イワサレディースクリニックセントマリー不妊センター
- 福岡県 セントマザー産婦人科医院
- 鹿児島県 竹内レディースクリニック
になります。
公益社団法人日本産科夫人科学会施設検索ページより
http://www.jsog.or.jp/facility_program/search_facility.php
*5年ごとの登録更新もしくは施設からの変更申請に基づいておりますので、直近の正確な情報については各施設に直接お問い合わせください。
公的機関でも動きがあり、選択肢が増えた事は素晴らしい事だと思います。
「みらい生命研究所」の精子バンク活動が大きくなっていき、子どもを望んでいるご夫婦が子どもを授かれる様になる事を願っております。